接種は世界人口の10%のみ、数字が物語るワクチン格差の実態
(CNN) 新型コロナウイルスのワクチン接種を完了した人は、米国で人口の45%を超す一方で、世界ではまだ人口の10%(約7億8200万人)にとどまることが、デジタルデータベース「Our World in Data」の統計でわかった。この数字は、世界に存在するワクチン格差の実態を見せ付けている。
地域別にみるとワクチン格差は一層鮮明になる。北米では人口の30%以上、欧州では28%が接種を完了したのに対し、南米は約11%、アジアは8%にとどまり、アフリカは1%に満たない。
アジアのワクチン接種は中国が先行しており、国営新華社通信が国家衛生健康委員会の統計として伝えたところによると、接種回数は10億回を超えた。
米国では昨年、新型コロナウイルスに感染した人が公式統計のほぼ5倍に上るという調査結果が発表された。米国立衛生研究所の調査によると、昨年7月末までに感染していながら無症状で診断もされなかった人は、最大で1680万人に上っていた。
ドイツではアンゲラ・メルケル首相が1回目と2回目で違うワクチンを接種されていたことが明らかになった。ドイツ政府の22日の発表によると、首相が4月に接種されたのは英アストラゼネカのワクチンだったが、数日前に受けた2回目の接種には米モデルナのワクチンが使われていた。
インド保健相は22日、新しい変異株「デルタプラス」を「懸念すべき変異株」に指定した。デルタプラスはインドで最初に確認されたデルタ型の変異株。デルタ株は英国など多くの国で主流になりつつある。