米国の制裁、「良い側面も」 ロシアのプーチン大統領

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毎年恒例のテレビ番組に出演したロシアのプーチン大統領=6月30日、ロシア・モスクワ/Sergei Savostyanov/Sputnik/Kremlin Pool Photo via AP

毎年恒例のテレビ番組に出演したロシアのプーチン大統領=6月30日、ロシア・モスクワ/Sergei Savostyanov/Sputnik/Kremlin Pool Photo via AP

モスクワ(CNN) ロシアのプーチン大統領は6月30日、国民からの質問に直接答える毎年恒例の番組に出演し、米国が過去数年にわたってロシアに対して科している制裁について、良い側面もあるとの見方を示した。

プーチン氏は制裁によって引き起こされた特定の事例については言及しなかったものの、ある意味でロシアの科学技術を促進させたと指摘した。

米国は2014年にロシアがクリミア半島を併合したことを受けてロシアの個人や事業体にさまざまな制裁を科している。制裁の理由は人権侵害からロシアの敵対的な外交政策など多岐にわたる。

プーチン氏は「ロシアが制裁の圧力に対応しただけではなかった。いくつかの点で、良い面さえあった。輸入していた科学技術を国産のものに置き換えたことで製造に推進力が与えられた。他の良い点は、決済システム『ミール』など金融システムが全体的に強化された」と述べた。

決済システムのミールは14年、クリミア半島併合とその後の制裁を受けて運用が始まった。

プーチン氏はまた、債券や政府融資などの市場に対しても制裁が科されたが、これについても、政府や商業部門の全体的な債務の減少につながったとの見方を示した。

プーチン氏はロシアと米国との関係が正常に戻ることを希望するとしたが、米国は世界が変わりつつあることを理解している一方で、依然として独占的な地位を維持しようとしているとも述べた。

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