熱帯暴風雨「エルサ」、キューバに上陸 米フロリダ州に接近
(CNN) 熱帯暴風雨「エルサ」がキューバ南部に上陸し、カリブ海の島国で死者が出ている。米国立ハリケーンセンターによると、エルサはメキシコ湾を北上し、6日には風速27~29メートルの強風を伴ってフロリダ州西部沖に到達する見通し。
エルサは米東部標準時の5日午後2時ごろ、キューバ南部に上陸した。上陸時の風速は約27メートル。この影響でキューバ中部は豪雨に見舞われ、大規模な鉄砲水や土砂崩れが発生している。
7日午前にはフロリダ半島西部のシダーキー付近に上陸する見通しで、エルサの接近に伴う大雨や突風、高波が予想される。
カリブ海のセントルシア島とドミニカ共和国では、エルサの影響で5日までに3人の死亡が確認された。
キューバ東部やジャマイカの警戒警報は解除されたが、キューバのマタンサス州やシエンフエゴス州にはハリケーン警報が出されている。ジャマイカやケイマン諸島では今後も大雨が予想され、全土で鉄砲水や土砂崩れが発生する恐れもある。
エルサが接近するフロリダ州南部は、集合住宅の崩落が起きたサーフサイドも含めて暴風雨の恐れがあり、5日午後から夕刻にかけては落雷や豪雨、突風などに警戒する必要がある。竜巻の発生も予想される。
エルサの接近を受けてバイデン大統領は、フロリダ州の緊急事態宣言を承認した。
5日夜~7日にかけては同州西部沿岸部で大雨が予想されるほか、竜巻や暴風の影響で停電が起きる恐れもある。