絶対君主国家のエスワティニ、デモ封じで軍投入 野党指導者らは潜伏
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは先週、同国政府が「人権に対する全面的な攻勢」に乗り出したと警告。同団体のデプローズ・ムチェナ東部・南部アフリカ担当ディレクターは「政府は人権を尊重すべきだと敢然と要求した人々数十人が殺された。その多くは人権の守る活動家だった」と述べた。
かつてスワジランドと呼ばれた人口わずか116万人の同国は、絶対君主のムスワティ3世が支配。同国王は全ての権限を保持し、国家の運営に関連したあらゆる物事について諮問されるという。
国会議員や野党の指導者らは、民主的な選挙と、国王を議会の運営から外すことを可能にする憲法改正を求めている。