アルカイダ幹部らアフガン管理施設で拘束、米軍撤退で警備懸念
(CNN) 駐留米軍が撤退を完了したアフガニスタンの首都カブール北郊にあるバグラム空軍基地に隣接し管理がアフガン側に全面的に委ねられている拘束施設内に、国際テロ組織アルカイダや反政府武装勢力タリバーンの幹部を含む数千人規模が今なお留め置かれていることが8日までにわかった。
アフガン政府や治安担当当局者がCNNに明らかにした。米国の支援を欠いた場合、この拘束施設の警備態勢などは脆弱(ぜいじゃく)になるとの危機感を示している。
拘束者は7000人との情報があるが、アフガン国防省の報道担当者は5000人とした。200〜300人が犯罪者で残りはテロリストだという。アルカイダやタリバーン、麻薬密輸組織の「大物」も含むとした。
ただ、脱走につながる事態が起きることは否定。基地を守る十分な兵力を備え、拘束者を管理する能力も有しており懸念はないなどと主張した。
首都カブールから車で1時間の場所にある同空軍基地は米軍による約20年にも及ぶアフガン軍事作戦の重要拠点だった。拘束施設は2013年にアフガン軍へ運営が委ねられたが、米国が後年に運用権限を握った基地とは至近距離にあるため警備態勢は強化されていた。