カナダ、人口の約50%がワクチン接種を完了

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カナダ・モントリオールのワクチン接種会場を訪れるトルドー首相(中央)/Christinne Muschi/Reuters

カナダ・モントリオールのワクチン接種会場を訪れるトルドー首相(中央)/Christinne Muschi/Reuters

オタワ(CNN) 新型コロナウイルスワクチンの接種が進められているカナダで、人口の約50%がワクチン接種を完了し、ワクチン接種率で米国を追い越したことがわかった。

保健当局によれば、カナダ人の70%近くが少なくとも1度ワクチンの接種を行った。保健当局が集団免疫に必要とみている75%の水準に近付きつつある。

カナダでは今春、数百万人がロックダウン(都市封鎖)の対象となり、隣国の米国がワクチン接種を進めて、通常の生活に戻り始める様子をみていた。

しかし、今では米国のほうがワクチン接種率でカナダの後塵(こうじん)を拝している。米疾病対策センター(CDC)の直近のデータによれば、米国でワクチン接種を完了した人の割合は48.6%となっている。

カナダのトルドー首相は19日、「我々は過去最高水準のワクチン接種を目にしている。カナダは1回目の接種という観点でみると世界の首位を行っており、ワクチン接種を完了したカナダ人という観点でみると米国を抜いたところだ」と述べた。

保健当局者や政治家は引き続き警戒するよう呼び掛けている。

カナダで今春起きた「第3波」は病院にとって重荷となり、前線で対応している医療従事者は疲弊した。保健当局によれば、先週は1日あたりの感染件数は平均約400件だが、当時の記憶は鮮明だ。

ワクチン接種はカナダでは政治問題化していない。しかし、カナダの公衆衛生の責任者を務めるテレサ・タム博士は数週間にわたり、接種へのためらいは新型コロナウイルスとの闘いに必要な集団免疫の達成を妨げる可能性があると警告している。

カナダはそれでも、1年4カ月ぶりに国境を開けると確信しているようだ。8月9日から、ワクチン接種を終えた市民と米国の永住者、現在米国で居住している人はカナダに入国することが許される。新型コロナウイルスの感染拡大を抑止するために必要だとして、不要不急のカナダへの旅行は2020年3月以来、禁止されている。

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