混乱のアフガン情勢 安保理が緊急協議へ、民間航空便は全て欠航に
アフガン駐留米軍の撤退がタリバーンの攻勢とアフガン軍の打倒に道を開いた。多くの都市はほとんど抵抗しないか、あるいは何の抵抗もなく陥落した。
バイデン米政権の当局者も誤算を認めている。アフガン軍とアフガン政府の急速な崩壊は、バイデン米大統領と政権幹部にとって衝撃だった。バイデン政権は先月には、アフガン政府の崩壊には数カ月かかり、駐留米軍が撤退してから結果が現実となるまで一定の猶予があるとみていた。
アフガンではタリバーンが再び権力を握ろうとしている。もしそれが1990年代と同様のものであるならば、市民の自由が悪化することを意味する。特に文民政権下で進んだ女性や少女の自由が脅かされる可能性がある。
米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は15日午前、上院議員への状況説明で、アルカイダのようなテロ組織がアフガンに再び登場する時期に触れ、国防当局者が当初議会に示した2年後の試算よりも早くなる可能性があると明らかにした。