WHO、注目すべき変異株に「ミュー型」を新たに指定
(CNN) 世界保健機関(WHO)は4日までに、新型コロナウイルスの変異株について「ミュー株」を新たに「注目すべき変異株」に指定した。
ただ、米国の公衆衛生機関はこの変異株について緊迫した危険性はないと位置づけている。ミュー株は南米コロンビアで初めて確認されていた。
WHOによる新たな指定は先月31日で、ワクチンやモノクローナル抗体を含む治療法の有効性を部分的に薄める可能性があるとその理由を述べた。
米国のファウチ大統領首席医療顧問(米国立アレルギー感染症研究所長)も2日、ミュー株によるワクチンなどの効力の弱体化について十分な臨床データがなく、手元にあるデータは大半が試験管内によるものと説明。
その上で、その影響を軽視しているわけではなく重大に受けとめていると指摘。ただ、この種の変異株に対するワクチンの有効性は依然強く、ミュー株を現段階で差し迫った脅威を突きつけるものとは判断していないとした。
米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長も2日、デルタ株の変異株が米国内の感染の99%以上を占めており、ミュー株の症例はまれとしながらも、注視していると述べた。