チャールズ皇太子の元側近、慈善団体責任者を辞任 寄付見返りに勲章授与か
ロンドン(CNN) 英国のチャールズ皇太子に長年仕えた側近で元従者のマイケル・フォーセット氏が皇太子の慈善団体の責任者を辞任したことがわかった。フォーセット氏をめぐっては、英紙サンデー・タイムズが寄付の見返りに勲章を授与したことに関わったと報じていた。
サンデー・タイムズ紙によれば、フォーセット氏はその立場や影響力を利用して、サウジアラビアの実業家が名誉勲章を授与できるよう支援したとされる。
サンデー・タイムズ紙によれば、このサウジの実業家は、名誉勲章授与を確実にすることの見返りに、チャールズ皇太子が関心を持つ改修プロジェクトに大規模な寄付を行った。名誉勲章は2016年に授与された。同紙によれば、フォーセット氏は申請手続きの調整を行ったという。
チャールズ皇太子(左)の従者当時のフォーセット氏/Tim Graham Photo Library/Getty Images
サンデー・タイムズ紙によれば、この実業家は、投資プログラムのための「ゴールデンビザ」を通じた英国の市民権申請の立場を強固なものにするため、複数の名誉上の役割を得ようとしていたという。同実業家は不正行為を否定している。
慈善団体の広報担当は声明で、CNNに対し、今回の疑惑について真剣に受け止めており、調査を進めていると述べた。