空輸作戦後で初、アフガンからの民間航空便 外国人100人以上乗せカタール到着
(CNN) 米国人を含む外国人100人以上を乗せた民間航空機がアフガニスタンを離陸し、9日にカタールの首都ドーハに着陸した。事情に詳しい情報筋が明らかにした。民間機がアフガン国外へと飛び立つのは、米軍による先月の空輸作戦後で初めて。
首都カブールの空港を出発したカタール航空便には、米国人のほかカナダ人、ウクライナ人、ドイツ人、英国人などが搭乗した。イスラム主義勢力タリバンによって出国を許可された外国人200人あまりの一部となる。
外国人のアフガン出国については数週間にわたり不透明な状況が続いていたが、今回の離陸で希望者の少なくとも一部は出国できることが初めて明らかになった。米国主導の退避作戦が8月中旬にタリバンによる実権掌握で混乱に陥って以降、アフガンの民間人は安全に出国する道を必死に模索してきた。
カタールは現地の当事者と協力して、同国の車列で旅客を輸送し、空港までの安全な避難経路を確保した。現地からの写真には、ドーハ時間の9日夕、人々がカタール航空のボーイング777型機から降りる様子が写っている。今後はアフガン人などの退避者を収容している施設に向かう見通し。
カタールのムハンマド副首相兼外相は航空便再開へのタリバンの協力に謝意を示し、タリバンが「前向きな発言」を実行に移しうることを示す兆候だと言い添えた。
米国もタリバンの協力を称賛。「タリバンはチャーター機による米国人や合法永住者の出国に協力的だ」と述べ、タリバンが柔軟性や実務的でプロ意識に満ちた対応を見せたと評価した。