タリバン共同創設者、内部抗争説や自身の死亡説を否定
(CNN) アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバン共同創設者で暫定副首相を務めるアブドゥル・ガニ・バラダル師が15日、テレビ局のインタビューに応じ、首都カブールの大統領宮殿で起きた抗争で自身が負傷または死亡したという説を否定した。
バラダル師をめぐっては、アフガニスタン暫定政権で有力ポストを握った勢力「ハッカーニ・ネットワーク」とタリバンの派閥との争いで負傷したとのうわさがSNSで広まっていた。
13日にはこの情報を否定するバラダル師の音声が流れたが、画像や映像は伴っていなかった。
アフガン国営テレビのインタビューに登場したバラダル氏は、うわさについて「これは真実ではない。私は健康そのものだ。我々の内部で対立が起きているというメディアの主張も真実ではない」と強調した。
すぐに反論しなかったのは、カブールを離れていてメディアにアクセスできなかったためだと説明。12日にカブールを訪問したカタール外相との会談に出席しなかった理由については「カタールから外相が来ることは認識していなかった」とした。
タリバン当局者は、バラダル師が南部カンダハルを訪れていたと説明した。カンダハルにはタリバンのハイバトゥラ・アクンザダ最高指導者の拠点があると言われている。
バラダル師は当初、タリバン政権の首相に就任するのではないかと一部で予想されていたが、長引く組閣交渉の末に、副首相に指名された。