タリバン、アフガン国民へのパスポート発給を再開へ

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カブール国際空港でパキスタン航空機の搭乗前にパスポートを手に座って待つ女性=9月13日/KARIM SAHIB/AFP via Getty Images

カブール国際空港でパキスタン航空機の搭乗前にパスポートを手に座って待つ女性=9月13日/KARIM SAHIB/AFP via Getty Images

(CNN) イスラム主義勢力タリバンが実権を掌握したアフガニスタンの内務省は5日、国民へのパスポート発給を再開すると発表した。パスポート発給はタリバンの新政権下で初めて。

内務省の報道官は、前政権が発行していたものと物理的に同一の文書を申請者に交付すると説明した。前政権は「アフガニスタン・イスラム共和国」の国名でパスポートを発給していた。

アフガニスタンではタリバンが2カ月近く前に首都カブールを掌握して以降、パスポートの発給が停止している。

内務省報道官によると、パスポート担当部局の女性職員は全員、仕事に復帰するよう要請された。他の省庁では女性職員に対し、新しい勤務体制が確立されるまでの間は自宅にとどまるよう指示している。

ロイター通信はパスポート部局のトップ代行の話として、1日に5000~6000冊のパスポートを発給する見通しだと伝えた。女性職員は女性市民の文書を処理するために雇われるという。

タリバンは8月半ばにカブールを再び掌握した際には、出国を試みる数千人が同市の空港に殺到していた。

アフガンの新たな統治者となったタリバンは米国や同盟国に対し、自国民や移民ビザ(査証)を持つ一部のアフガン人を空路で出国させることを許可。しかし8月24日、アフガン人については今後、空港に行くことを認めないとの方針を示した。

タリバンの報道官はこのときの声明で、空港に至る道は閉鎖されると述べ、アフガン人の退避はこれ以上認めないと表明。医師や研究者は「この国を離れるべきではなく、自分の専門分野で働くべき」だとして、欧米諸国に渡航すべきではないとの見解を示していた。

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