カブールのモスク前で爆発、複数の死者 タリバン報道官の母の葬儀中に
(CNN) イスラム主義勢力タリバンが実権を握ったアフガニスタンの首都カブール中心部にあるモスク(イスラム教礼拝所)で3日、爆発があった。タリバンの報道官は、複数の民間人が死亡したとツイートした。
ツイートによると、モスクではムジャヒド報道官の母親の葬儀が執り行われていた。人々が集まる入り口のゲートを狙った攻撃とみられる。
死傷者の正確な人数は不明。カブール市内で病院を運営するイタリアのNPOはツイッターを通し、爆発による負傷者4人を治療中だと述べた。
SNS上では、大規模な爆発や緊急車両が現場へ向かう場面が報告された。今のところ犯行声明は出ていない。
カブール市内では同日夜、さらに複数の爆発が起き、銃撃が続いた。過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)の支部に対するタリバンの作戦とみられる。
地元メディアが公開した現場の写真は、アパートの前で少なくとも2回、相当な規模の爆発が起きた様子を伝えている。
タリバンはこの件に関して正式なコメントを出していない。
タリバンは8月に実権を握った後、国内からのさまざまな脅威に直面している。カブールの空港で自爆テロが起きたほか、東部ジャララバードでもタリバンの構成員を狙った爆弾テロが相次いだ。いずれもISISの分派組織「ISIS―K」が犯行声明を出した。