中国・西安で市中感染、1300万人の全市民ロックダウン
当局は即座に対応し、学校を休校として市全体で集団検査を実施。それでも症例は増え続け、9日以来の症例は累計で206例になった。22日に確認された新規の市中感染の症例は、西安で今月最多の63例に上った。
国営英字紙チャイナ・デイリーによると、22日正午までには陽性者と接触した可能性がある3万人以上が政府の隔離対象となった。同日から西安は全住民を対象とする厳格なロックダウンに入った。
新型コロナの検査を受ける住民=23日、中国陝西省西安/STR/AFP/Getty Images
西安は、中国のロックダウン措置の中で2番目に厳格な「制限区域」に指定され、住民は救急医療が必要な場合などを除いて不要不急の外出を禁じられた。食品などの買い物は、各家庭ごとに指定された1人のみが2日に1回の外出を認められる。
新たな規制が発表されると、住民はロックダウンが始まる前に日用品を蓄えようとスーパーマーケットに詰めかけたと、中国紙「環球時報」は伝えている。