民主活動家に禁錮刑、天安門事件の集会めぐり 香港
香港(CNN) 香港の裁判所は4日、民主派活動家の鄒幸彤氏に対して、無許可の天安門事件の追悼集会に関与したとして禁錮1年3カ月を言い渡した。
鄒氏は民主運動を支えてきた団体「香港市民支援愛国民主運動連合会(支連会)」の副主席を務めた経験を持つ。支連会は1990年から毎年、89年に起きた天安門事件の追悼集会を開催してきた。鄒氏にとっては禁止された天安門事件の追悼集会をめぐる判決としては2つ目となる。
30年間にわたって、中国の支配が及ぶ地域では香港が唯一、天安門事件を公の場で追悼してきた。
しかし、香港警察は過去2年、新型コロナウイルスをめぐる規制を理由に集会を禁止していた。警察が禁止しても、2020年と21年は引き続き少数の人々がろうそくをともして追悼集会を行った。
鄒氏は昨年6月に逮捕され、その後、知りながら無許可の集会に参加するよう扇動したとして起訴されていた。裁判所文書によれば、支連会は天安門事件の記念日に先立ち警察に集会を開く意図があることを通知していた。支連会の要請は却下され、再び申請したものの、警察は公衆衛生や安全性の懸念から申請を再び却下していた。