ボーイングの宇宙船「スターライナー」、無人で地球に帰還
(CNN) 米ボーイングの宇宙船「スターライナー」は6日夜、3カ月近い宇宙滞在を終え、国際宇宙ステーション(ISS)から帰還した。ただ、地球に戻った宇宙船は無人で、あとに残された試験飛行士2人はもう5~6カ月ISSに滞在する必要がある。
米航空宇宙局(NASA)によると、スターライナーは米東部時間午後6時過ぎ、ISSのドッキングポートから分離。約6時間かけて軌道を通過し、徐々に地球に降下した。
カプセルの出発に先立ち、6月にスターライナーをISSに届けたNASAの飛行士2人、バッチ・ウィルモア氏とスニ・ウィリアムズ氏は待望の思いがけない帰還を祝う言葉を贈った。
ウィリアムズ氏は6日夜、管制室に向かって「カリプソ(ウィリアムズ氏がスターライナーに付けた愛称)を帰還させる時が来た」「彼女を地球に戻そう」と呼び掛けた。
真夜中近く、スターライナーは今回のフライトの中でも特に重要で危険な再突入フェーズに到達した。時速2万7400キロを超える軌道速度を保ったまま地球大気の最も分厚い部分に突入したため、慎重に方向を調整する必要があった。