ロシア軍、投降するウクライナ兵を殺害か 映像入手

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ポクロウシク方面で戦闘任務に従事するウクライナ兵/Ukrinform/Shutterstock via CNN Newsource

ポクロウシク方面で戦闘任務に従事するウクライナ兵/Ukrinform/Shutterstock via CNN Newsource

(CNN) 姿を現した兵士たちはふらつく足取りで埃(ほこり)っぽい道路の中央に歩み、ひざをつく。両手は頭の上に載せられている。その数秒後、兵士たちはうつぶせに倒れて動かなくなり、付近にほこりが漂う――。ウクライナのドローン(無人機)が捉えた映像だ。

  
      

CNNが独占入手したこの動画は8月後半、ウクライナ東部ポクロウシク近郊の戦闘で撮影された。映像に映るロシア兵は塹壕(ざんごう)を制圧した後、ウクライナの投降兵3人を処刑しているとみられる。

こうした処刑とみられる行為は今年、ペースが増えている様子だ。説明に当たったウクライナ当局者は、部隊の身元を保護するため一部詳細については報道を控えるよう求めた。 

ウクライナ国防情報当局の情報筋はCNNに対し、前線で投降したウクライナ兵が捕虜にされず、ロシア軍に殺害されたとする昨年11月以降の事例15件のリストを提供した。その大半についてはドローン映像や音声の傍受による裏付けがある。

ウクライナ検事総長によると、検察は開戦後に起きたこうした事例28件について捜査しており、死亡したウクライナ軍の要員は計62人に上るという。

ポクロウシク地方で撮影された映像には、ウクライナ東部へ進軍を続けるロシア軍の容赦ない残忍な戦術が映し出されているとみられる。

ロシア南西部クルスク州でのウクライナの最近の進軍を受け、ロシアが自国国境の防御に兵力を振り向けざるを得なくなる展開を期待する声も出ているが、ロシアは依然としてウクライナの戦略拠点ポクロウシクへじりじり接近している。

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