軍事教育施設にミサイル攻撃、51人死亡 ウクライナ中部
(CNN) ウクライナ中部ポルタバで3日、軍事教育施設がロシア軍の攻撃を受け、51人が死亡、200人以上が負傷した。ウクライナ検事総長室が明らかにした。これは、2022年2月にロシアがウクライナへの本格的な侵攻を開始して以降、一度で最も多くの死者を出した攻撃の一つとなった。
ゼレンスキー大統領は、3日朝にポルタバの軍事教育施設と近隣の病院に2発の弾道ミサイルが着弾したと予備情報をもとに述べている。
ゼレンスキー氏は声明で「このテロを阻止する力を持つ世界中のすべての人に我々は繰り返し言う。防空システムとミサイルはウクライナに必要なのであって、倉庫のどこかにあるものではない」と述べ、西側諸国にさらなる軍事援助と、提供された兵器のロシア領内への利用に関する制限の解除を訴えた。
ポルタバの軍事行政長官であるフィリップ・プロニン氏はテレグラムで最新の死者数を発表。救助隊が現場のがれきの撤去と捜索を続けていると述べた。当局はさらに18人ほどががれきの下敷きになっている可能性があるとみているという。
同氏はさらに、軍事教育施設の少なくとも10棟の住宅が被害を受けたと付け加えた。
ロシアは攻撃についてコメントしていないが、同国の有名な軍事ブロガーは3日、ロシアがポルタバの軍事学校を攻撃したと伝えている。
ウクライナのクレバ外相はCNNの取材に対し、ミサイルはごく短時間で標的に到達したと語った。当局者らによると、人々は防空シェルターに避難しようとしていたときに被弾した。
地元当局は3日、「ポルタバにとってひどい日」だったと述べ、3日間の服喪を宣言した。攻撃に関する詳細は「安全保障上の問題」のため公表しないという。