ウクライナ、計画停電が日常に 刻々と迫る厳冬期は状況悪化の懸念も

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停電の間、大半が暗闇に包まれるウクライナ首都キーウの住宅街/Sergey Dolzhenko/EPA-EFE/hutterstock

停電の間、大半が暗闇に包まれるウクライナ首都キーウの住宅街/Sergey Dolzhenko/EPA-EFE/hutterstock

キーウ(CNN) ロシアは26日、ウクライナに対し過去最大規模の空爆を開始し、全土のエネルギーインフラを攻撃した。空爆による混乱の規模は明らかにされていないが、数百万人の電力が遮断されたとみられる。

ウクライナの民間エネルギー最大手DTEKは同日、キーウ、オデーサ、ドニプロペトロフスク、ドネツクなど複数の州で計画停電を発表した。これにより、首都キーウ西郊では暗闇の6時間を過ごした後の午前2~4時の2時間、電気の使用が可能になる。

夏の時点で既に計画停電が必要であることは特段の懸念材料だ。数カ月後にやってくる厳冬期は電力需要が高まる傾向にあり、状況はさらに悪化する可能性がある。

「冬場を乗り切り、重要なインフラ、人々、経済にエネルギーを供給することが重要な課題だ」とウクライナのシュミハリ首相は27日、記者団に述べた。

電力供給

ウクライナのエネルギーインフラは長い間、ロシアによる攻撃に見舞われてきた。

キーウでは、当局が発電機を備えた設備「不屈センター」を設置し、停電中にも電子機器の充電やインターネットの利用が可能だが、多くの市民はポータブル充電器を持ち歩いている。

エネルギーインフラへの頻繁な攻撃は、ウクライナの多くの都市が太陽光発電に投資するきっかけにもなった。キーウのクリチコ市長によれば、住宅協同組合やマンションが電力網から独立できるよう、市が発電機やソーラーパネルの購入に補助金を出しているという。

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