越境攻撃は「勝利への計画の一部」、バイデン氏に提示する意向 ゼレンスキー氏

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記者会見を行うウクライナのゼレンスキー大統領=27日、ウクライナ・キーウ/Ukrinform/NurPhoto/Getty Images

記者会見を行うウクライナのゼレンスキー大統領=27日、ウクライナ・キーウ/Ukrinform/NurPhoto/Getty Images

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、ウクライナの首都キーウで記者会見を開き、ロシア南西部クルスク州への侵攻は勝利に向けた計画の第1弾だとの認識を示した。9月にバイデン米大統領に計画を提示する意向という。

ゼレンスキー氏は会見で、9月の国連総会に出席してバイデン氏と会う予定だと説明。計画が成功するかは米国に左右される面が大きいとも指摘した。

ゼレンスキー氏は「この計画が成功するかは米国次第だ。米国は計画に盛り込まれたものを我々に供与するのか、しないのか。この計画に盛り込まれたものを我々は自由に使用できるのか、できないのか」と問いかけた。

米国のハリス副大統領、トランプ前大統領の両者にこの計画を提示する方針も明らかにした。「誰が米国の大統領になるか分からないが、計画は実行したい」としている。

詳細は明らかにしなかったものの、ゼレンスキー氏は4段階からなる計画の幕開けを告げたのはクルスク州への越境攻撃であり、これは「既に実施した」との認識を示した。

さらに「第2の方向性は世界の安全保障構造におけるウクライナの戦略的地位」だとし、「第3の方向性はロシアに外交的な形での戦争終結を強いる強力なパッケージ、第4の方向性は経済的なものだ」と説明した。

「クルスク州は我々の計画の一部。我々の勝利への計画だ。一部の人には野心的に聞こえるかもしれないが、我々にとっては非常に重要な計画になる」とも述べた。

ただ、「すべてを話すことはできない」として、これ以上の詳細を公表するのは控えた。

今月実施されたウクライナの奇襲攻撃を受け、ロシアは自国領土の強化に躍起になっている。今回のウクライナの攻撃には、激戦が数カ月続いた後の士気向上からロシアのリソースの圧迫まで、複数の目標があるとみられる。

ロシアはウクライナ東部で進軍を続けており、今回の越境攻撃を機にどのように侵攻を終結に導くのかという問題も生まれた。ロシア軍が迫る東部ドネツク州ポクロフスクでは、当局が住民数十万人の避難を急いでいる。

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