シリアの元大佐に終身刑、アサド政権下の拷問で初の裁判 独
ラスラン被告は、拷問や司法外殺人、性的暴行で罰せられた最上位の当局者となる。こうした犯罪はアサド政権下の軍のメンバーにより組織的に行われていたとみられている。
同被告は2012年にシリア政府から離れ、国外に亡命。自身にかかったすべての容疑を否認していた。
おじの写真を手に持つ女性=13日、ドイツ・コブレンツ/Bernd Lauter/AFP/Getty Images
シリア人の弁護士で原告の弁護団の一員を務めた女性は、午前6時から裁判所の前で判決が出るのを待っていた。判決が伝えられるとCNNの取材に対し、声を震わせながら「(生存者たちの)苦しみが真に認められた」「これで彼らの司法に対する信頼が回復するといいのだが」と述べた。
消息不明となっている5人の兄弟の写真を持つ女性=ドイツ西部コブレンツ/Bernd Lauter/AFP/Getty Images
またアサド政権下の刑務所で5人の兄弟が消息不明になったという女性は、「(終身刑は)兄弟たちのためにしてやれる最低限のことだ」「これは正義をなす長い道のりの最初の一歩に過ぎない」と語った。