アイルランド漁師、ロシア海軍に方針転換強いる 砲艦外交ならぬ漁船外交
砲艦外交ならぬ「漁船外交」は世界中のメディアで大々的に取り上げられたが、ロシアに抗議しても無駄だろうとの見方が大半だった。
ロシア大使館の報道官によると、フィラトフ氏は当初、漁師らに「関係者全員を危険にさらしかねない挑発的な行動は控えるよう」促していた。
しかしロシアは29日夕、アイルランド政府や漁師からの訴えを受け、「善意の印」として演習の場所を移動すると発表。「漁業活動を妨げないようにする目的だ」と述べた。
アイルランドのコベニー外相兼国防相は同日夕のツイートでこの発表を歓迎。アイルランドの政府当局者は同日、CNNに対し、発表前の48時間あまりにわたってロシアと懸命の交渉を行ったことを明かした。
だが、29日夜に本当のお祭り騒ぎの舞台となったのは、モスクワからもダブリンからも遠く離れたキャッスルタウンベアだった。
マーフィー氏は、自分たち漁師が国際的な問題提起を行ったことがきっかけとなり、ロシア政府の翻意を促すことができたとの見方を示す。