ロシア、欧米がウクライナ侵攻めぐる偽情報拡散と非難
(CNN) ロシア外務省は11日、欧米諸国がロシアによるウクライナ侵攻の可能性をめぐり「大規模な偽情報キャンペーン」を展開していると非難した。「自分たちの攻撃的な行動から注意をそらす」狙いがあるとしている。
ロシア外務省の声明は、バイデン米大統領とロシアのプーチン大統領の電話会談が12日に予定される中で発表された。
声明では「昨年末から今年初めにかけ、世界の情報空間は前例のない規模と巧みさのメディアキャンペーンに直面した。その目的は国際社会にロシアがウクライナ侵攻を準備していると信じ込ませることにある」としている。
一方、米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は同日、爆弾やミサイルを含むロシアの攻撃が近く始まる可能性があると警告。ウクライナ在住の全米国人に対し自らの安全を守るため即時出国するよう勧告した。
サリバン氏はプーチン氏が侵攻を決断したかどうかは定かではないとしつつも、ロシアが軍事行動に出る「非常に明確な可能性」があるとの見方を示している。
ロシア政府は以前から攻撃の計画を否定しており、北大西洋条約機構(NATO)からウクライナへの武器供与や軍事訓練の増加などがロシア西部で大きな脅威になっていると主張してきた。