英エリザベス女王が新型コロナ陽性 軽いかぜ症状
ロンドン(CNN) 英王室は20日、エリザベス女王(95)が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと発表した。
発表によると、軽いかぜのような症状があるものの、今後もロンドン郊外のウィンザー城で軽い公務を続ける。引き続き治療を受けつつ、指針に従って行動するという。
英メディアによると、女王は新型コロナワクチンの接種を完了している。王室は女王と夫の故フィリップ殿下が昨年1月に1回目の接種を受けたことを確認していた。その後の接種状況は、医療上のプライバシーにあたるとして公表していない。
王室の情報筋は20日、ウィンザー城では女王だけでなく、スタッフ数人が陽性判定を受けていると述べたが、具体的な名前は挙げなかった。
女王は昨年10月に検査入院して公務を休み、健康不安が指摘されていた。最近では王室内で、長男チャールズ皇太子の2度目の新型コロナ感染が発表され、さらにカミラ夫人も感染が判明。王室筋は女王がその前にチャールズ皇太子と会っていたことを確認したが、正確な時期は示していなかった。
国防幹部と話をするエリザベス女王=2月16日/Steve Parsons/WPA Pool/Getty Images
女王は英東部ノーフォーク州の私邸サンドリンガム・ハウスで在位70周年を迎えた後、数日前にウィンザー城へ戻り、16日に謁見(えっけん)の公務に復帰したばかり。3月には外交レセプションなどの行事も予定されているが、新型コロナ陽性でスケジュールに影響が出る可能性もある。