英イングランドでコロナ規制撤廃へ ジョンソン首相が発表
ロンドン(CNN) 英国のジョンソン首相は21日の議会で、イングランドで新型コロナウイルス感染対策の法的規制を撤廃する計画を明らかにした。
ジョンソン氏はウイルスが突然消滅するわけではないとしたうえで、「過去2年間の努力がついに報われ、自由を完全に回復しながら自己防衛できる日が来た」と語った。
イングランド以外のスコットランド、ウェールズ、北アイルランドでは各自治政府が独自のルールを敷いている。
イングランドの規制は議会の承認を得ながら、段階的に撤廃される。
まず24日に、検査で陽性となった場合の隔離義務を解除する。ただし政府の隔離勧告は引き続き有効とする。
感染者と接触した際、ワクチン接種が完了している場合は7日後までの検査、未接種の場合は隔離を義務付けていた規則も撤廃する。職場の雇用主に陽性結果を報告する義務はなくなり、接触追跡も廃止する。
来月24日には、在宅勤務ができない感染者を対象とした手当の支給が一部打ち切られる。
4月1日以降は一般市民への迅速検査の無料提供を廃止する。だが、その後の検査費用がいくらになるかは発表されていない。検査は病院や介護施設などに対象を絞ることになる。
ワクチン接種証明を携行する義務も解除される見通し。
政府は一方で新たな変異株が現れる可能性に備え、監視、調査体制や研究施設を存続させる。今後もワクチン接種を進め、抗ウイルス剤の調達を続ける方針だ。