ロシアがウクライナに傭兵1000人派遣へ 都心部爆撃の恐れも 西側当局者

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砲撃により破壊されたウクライナの首都キエフ近郊の町にある居住用建物/Maksim Levin/Reuters

砲撃により破壊されたウクライナの首都キエフ近郊の町にある居住用建物/Maksim Levin/Reuters

(CNN) ロシアは今後数日から数週間のうちに最大1000人の傭兵(ようへい)をウクライナへ派遣するとみられる。米当局者の1人がCNNに明らかにした。

またある西側の高位の情報当局者は、ロシア政府が「複数都市を爆撃によって降伏させる」可能性があると警告した。戦況が激しさを増すことで、民間人に相当数の犠牲が出かねない状況となっている。

米国はすでに「複数の兆候」から、ロシア人の傭兵らが今回のウクライナ侵攻に「一部地域で」関与する可能性を見出していた。これは国防当局者の高官が先ごろ述べたものだが、この時は傭兵の人数や具体的な投入地域は明らかにしていなかった。

ロシア軍の一部は士気の面で問題を抱え、戦場での後退も余儀なくされている。ウクライナの首都キエフの北郊では、ロシア軍の大規模車列のほとんどが、過去数日にわたり前進できずにいる状況だ。

前出の当局者によれば、傭兵部隊の派遣はロシア軍の戦意の強化につながるとみられる。ウクライナ侵攻は5日で開始から2度目の週末を迎える。

当局者はさらに、米国がすでにウクライナ入りした傭兵らについて、「戦果は乏しく、予想以上に手堅いウクライナ側の抗戦に直面している」とみていると付け加えた。そうした傭兵のうち最大200人が2月末時点で殺害されたという。

一方、首都キエフを含む主要な人口密集地へは頻度と強度とを増した空爆の実施が予想される。

当局者によればこれらの空爆は各都市の降伏を狙い、より強力な兵器を使用。これまでよりはるかに無差別な爆撃になるという。

別の当局者らは、ロシアが戦略の転換によって標的を軍事施設から民間人に変更していると指摘。より多くの攻撃が人口の多い中心部に集中しつつあるとの見方を示した。

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