「キエフにとどまる」とゼレンスキー氏 大統領府から演説
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は7日夜、首都キエフの大統領府で演説する自身の動画を公開した。同氏はこの中で、引き続きキエフにとどまると表明した。
ロシアの侵攻が始まってから、大統領府にいるゼレンスキー氏の姿がみられたのは初めて。
執務机に座った同氏は9分間にわたって演説。「だれもが自分の持ち場に就いている。私はキエフにいる。わがチームも一緒だ。領土防衛軍が配置され、兵士たちは戦闘態勢にある」と述べ、医師や救助隊員、輸送要員、外交官、ジャーナリストらを「英雄」とたたえた。
ウクライナは軍事力と外交、気力によって必ず勝利すると語り、ロシア軍への抵抗を続ける都市を挙げて、市民らの勇気を称賛した。「われわれは後に引かない」と宣言し、破壊された街の再建を約束した。
ロシア軍はこの日にキエフ近郊のパン工場や同市西方ジトーミルの教会を空爆したと指摘し、人道回廊設置の合意にも違反したと非難した。
同氏はまた、ベラルーシで開かれた3回目の停戦交渉にも言及。「3回目が最後だと言いたいが、交渉は続ける」と表明した。
そのうえで「私はこのままキエフにいる」「隠れはしない。どんな相手も恐れてはいない」と強調した。
さらに、軍の司令官ら96人に勲章を授与すると発表した。