ウクライナ大統領「我々は諦めない」 英下院で演説、拍手喝采受ける

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ウクライナのゼレンスキー大統領/UK Parliament TV

ウクライナのゼレンスキー大統領/UK Parliament TV

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、英下院でビデオ演説を行い、チャーチル元英首相の有名な戦時演説を想起させる言い回しで「我々は最後まで戦う」と表明した。

ゼレンスキー氏は通訳を介した演説で「我々は諦めないし、負けない。海でも空でも最後まで戦う。いかなる犠牲を払おうとも、我々の土地のために戦い続ける」と述べた。

さらに、英劇作家シェイクスピアの戯曲「ハムレット」の「生きるべきか、死ぬべきか」という一節を引用し、「13日前ならウクライナに関してこの問いが発せられた可能性はあるが、今その可能性は全くない。我々は生きる。それは明白だ。我々は自由になる。それも明白だ」と述べた。

ゼレンスキー氏はこのほか、ジョンソン英首相への謝意を表明するとともに、英議会に対ロシア制裁を強化してロシアを「テロ国家」として認定するよう要請。また、ウクライナ上空での飛行禁止区域設定を求めた北大西洋条約機構(NATO)への要請に再び言及し、英国に対し「ウクライナの空を安全にする」方法を見つけるよう要請した。

NATOに関しては、ウクライナの求めるものを提供できていないと批判。「NATOは機能していないと感じた。空を閉鎖することすらできていない。欧州の安全保障をゼロから再構築する必要がある」とした。

演説では、ロシアの侵攻がウクライナでどのように展開したかに触れる場面もあった。

侵攻開始から13日が経過した今回の戦争について「我々が始めた戦争ではなく、我々がそれを望んだわけでもない」とした上で、「我々のもの、我々の国、ウクライナを失いたくない」「かつてあなた方が自分たちの国を失いたくなかったのと同様だ。あなた方も英国のために戦う必要があった」と訴えた。

演説が終わると、下院はゼレンスキー氏にスタンディングオベーションを送った。

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