ウクライナ大統領、西側諸国に警告 「次はあなた方の国」
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、同国で起きている戦争について、自由に対する攻撃であり今後ウクライナにとどまらず世界全体に影響が及ぶと警鐘を鳴らした。
米ABCとのインタビューの中で、西側諸国への警告として述べた。またウクライナ上空の安全を確保する必要性を改めて強調した。
ゼレンスキー氏は米国と北大西洋条約機構(NATO)に対し、ウクライナ上空の閉鎖に協力するよう呼び掛けたものの実現はしていなかった。
インタビューでは米国のバイデン大統領について、戦争を止めるため「もっとできることがある」との見解も表明した。
米国とNATOは、ウクライナ上空で飛行禁止区域を設定すれば「欧州での本格的な戦争」につながりかねないとしてこれを拒否している。
ロシアのプーチン大統領は5日、飛行禁止区域の設定を行う国々は紛争に加わるものとみなす考えを明らかにしていた。
ホワイトハウスは7日、バイデン氏が依然として自らの約束を守り、米軍を紛争に関与させない方針であると明言した。
ゼレンスキー氏は、ウクライナが米国やカナダからはるか遠く離れていると誰もが考えているとしつつ、実際のところ各国は同じ自由主義圏に属すると指摘。権利及び自由の境界が侵されようとしている中、圏内の国々はウクライナを守る必要があると主張した。
「なぜなら我々の次には、あなた方に順番が回っていくからだ。この野獣は食べれば食べるほど、ますます多くの獲物を欲しがる」(ゼレンスキー氏)