「ロシア侵攻を戦争と呼んではいけない」 国連内部メールにウクライナ大統領が憤り

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ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領/Ukrainian President Volodymyr Zelensky

ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領/Ukrainian President Volodymyr Zelensky

(CNN) ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は8日、テレグラムに投稿したビデオ演説で、ロシアによるウクライナ侵攻を「戦争」と呼ばないよう職員に通知したとする国連の内部メールに関する報道に言及した。

ゼレンスキー大統領は「国連がロシアの侵攻を戦争とみなしていないと伝えたニュースを見た人もいるかもしれない。そのことに多くの人が憤っている。ウクライナだけではない」と強調した。

さらに、「我々のチームには感謝している。我々は全てをはっきりさせ、『国連組織にうそはない』という言質を得た。侵略者に同調はしない。この場で『戦争』という言葉が聞かれるだろう。なぜならそれが真実だからだ。世界中の誰であれ、我々の国民、我々の子どもたちの苦しみと殺害を無視することは許さない」と言い添えている。

一方、ニューヨークの国連本部で8日に記者会見したステファン・ドゥジャリク報道官は問題のメールの内容に言及。地域事務所の一職員が、ウクライナの事態を表現する際に「戦争」や「侵略」という言葉を使わないよう、職員に指示していたとした上で、こうした指示は出すべきではなかったと述べ、「そうしたことを言い表す言葉に関して正式な指示はない」と説明した。

ドゥジャリク報道官によれば、国連のアントニオ・グテーレス事務総長も「戦争」の言葉を使ったことがあるほか、政務次官も「この戦争は愚かしい」とツイートしている。

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