ゼレンスキー氏「会って話す時が来た」、ロシアに呼び掛け
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は19日未明、動画メッセージを公開し、ロシアに対し「会って話す時が来た」と呼び掛けた。
ゼレンスキー氏はフェイスブックに投稿した動画の冒頭、「特にモスクワで私の話を聞いてほしい」と切り出し、「会って話す時が来た。ウクライナの領土的一体性と正義を取り戻す時だ」と表明。「さもなければ、ロシアは数世代かけても立ち直れない損失を被ることになる」と述べた。
ロシア軍の行動は自分たちの国の状況を悪化させていると指摘し、「停滞することのない」誠実な交渉のみが被害軽減につながる道だと説いた。
ゼレンスキー氏は「われわれは常に交渉を訴えてきた」とも述べ、ウクライナ側は侵攻開始後の23日間に限らず、常に平和のための対話と解決策を提案してきたと主張した。
民間人の避難については、これまでに18万人のウクライナ人が避難回廊を通じて救出されたと説明。18日時点では北東部スムイ地方で6つ、東部ドネツク地方で1つの計7つの回廊が機能していると明らかにした。
南東部マリウポリの破壊された劇場では今なお救出作業が続く。ゼレンスキー氏によると、130人以上が救出されたものの、死傷者についての情報はまだ公表されていないという。