ウクライナ大統領、「危機は減じていない」 ロシアが戦線縮小主張も
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は29日夜、ロシアがウクライナの一部地域で軍事行動を縮小したとの主張について、「ロシアの爆弾による爆発をかき消すものでない」と述べた。
ゼレンスキー氏はSNSへの投稿で、「ロシア軍がキエフやチェルニヒウの地域での攻撃について縮小を決断したとする報道を目にしたことはわかっている」と述べた。ゼレンスキー氏はさらに、ウクライナの人々に向けて警戒態勢を解かないよう求め、状況が改善したわけではないとの見方を示した。
ゼレンスキー氏は「危機の規模は減少していない。ロシア軍は依然として我が国に対して攻撃を実行するための相当な潜在力がある」などと述べた。
ゼレンスキー氏は停戦交渉に関する報道を注視しているとしたが、敵は依然として領土内におり、街への砲撃を続け、マリウポリは包囲され、ロケット攻撃や空爆は止まらないとも述べた。
ゼレンスキー氏は、ウクライナは交渉を続けるとし、「我々は我が国に対する本当の安全保障を実現する必要がある」と述べた。
ゼレンスキー氏は国際社会に対して、停戦交渉が続くなかでも、引き続きロシアに対して制裁を維持するよう求めた。