ロシア軍の「本当の撤退ではない」 NATO事務総長が警告
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は3日、CNNの番組に出演し、「我々が目にしているのは本当の撤退ではない」と述べ、今後もウクライナで攻撃が続くと警告した。
ストルテンベルグ氏は「我々が目にしているのはロシアによる部隊の再配置であり、部隊の一部を再軍備や増強、補給のために戻している。攻撃は今後も続くので、我々は楽観的になりすぎないようにすべきだ」と述べた。
ウクライナ政府は2日、首都キーウ(キエフ)があるキーウ州全域をロシア軍から「解放」したと発表。国防省のハンナ・マリャル次官はフェイスブックへの投稿で、イルピンやブチャ、ホストメリに加え、全キーウ州が占領者から解放されたとしていた。
CNNはキーウ州全域からロシア軍が撤退したかどうか確認できていない。しかし、ウクライナ軍はここ数日、キーウ周辺の奪還に成功していた。
ストルテンベルグ氏によれば、NATOは特にウクライナ南部と東部で攻撃が増加する可能性を懸念している。