ウクライナ軍が捕虜のロシア兵を処刑か、テレグラムに映像掲載
この映像は親ロシア派のテレグラムのチャンネルに掲載されたもので、正確な撮影日時は分かっていない。しかし撮影場所は、ウクライナ国防省がツイッターに掲載した別の映像の撮影場所と一致していた。ウクライナ国防省の映像が投稿されたのは今月2日で、爆破されたロシア軍の戦闘部隊が映っている。「キーウ地域でウクライナを守る者たちの仕事」という説明が添えられていた。
別の角度からこの現場を映した映像は、ウクライナの通信社UNIANのテレグラムのチャンネルに、3月30日に掲載されていた。この映像には、親ロシア派が投稿した映像に登場するのと同じ、あごひげを生やした男性が映っている。UNIANの説明によれば、これはキーウ地域でウクライナのためにロシア軍と戦っている志願兵グループを映した映像だった。
この数日前には、キーウ郊外の街ブチャで、ロシア軍に殺害された民間人とされる映像が浮上していた。
ベルギーのブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)の記者会見で、ウクライナのドミトロ・クレバ外相は問題の映像について質問され、「まだ見ていない。聞いてはいる」と述べ、「ウクライナ軍は戦争のルールを守っている」と強調した。
その上でクレバ外相は「そうしたルールが破られる個別の事案はあるかもしれない。それについては確実に捜査する。だがこの映像の日付を確認したい」と説明。「申し訳ないが、ブチャの写真を見てどんな気持ちになるか、あなた方には分かっていない。逃れてきた人たちの話。知人が4日連続でレイプされたこと。その女性はキーウにたどり着くと、そのまま心療医に運ばれた」と語った。
「これは戦線のいずれの側においても、戦争のルールを破る口実にはならない」「だが、単純には理解できないことがある」とクレバ外相は言い添えた。