西側提供の兵器積んだウクライナ軍輸送機を撃墜、ロシア主張
(CNN) ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は16日、ロシア軍が西側諸国が提供した軍装備品を積んでいたウクライナ軍の輸送機を撃墜したとの声明を発表した。
声明によると、ウクライナ南部オデーサ州の空域で撃墜したとし、西側諸国が引き渡した大量の兵器を搭載していたとした。
CNNはこの主張の真偽を確認出来ていない。一般公開された情報によると、ロシアはこれまでウクライナ軍が保有しているとされる機数を上回る航空機を破壊したと言い張ってもいる。
一方、米ホワイトハウス当局者は16日、バイデン政権が最近発表したウクライナへの追加の軍事支援に伴う装備品が同国へ到着し始めたことを明らかにした。
追加の軍事支援は8億ドル相当。戦闘激化につながりかねないリスクを考慮しこれまで譲渡を控えていた高性能の兵器も初めて盛り込まれた。Mi17型ヘリコプター11機、155ミリ榴弾(りゅうだん)砲の18門、自爆型ドローン(無人機)「スイッチブレード」の300機などが含まれる。
米国防総省高官は15日、これら兵器などの最初の輸送便は24時間内にウクライナ周辺へ到着の見込みと表明。その後、国境でウクライナ側へ引き渡され、国内へ運ばれるとした。
今回の追加分を受け米国によるウクライナへの軍事支援の総額は30億ドル以上に達した。