ロシア産原油の輸入、年末までに「ゼロ」に ドイツ
(CNN) ドイツのベアボック外相は20日、ロシア産の原油について、輸入を年末までに段階的に削減するとの方針を明らかにした。
ベアボック氏はラトビアの首都リガで開かれた記者会見で、「ドイツはロシアからのエネルギー輸入を完全に停止する」と述べ、石油輸入については夏までに半減させるほか、「年末までにゼロ」にするとした。
ベアボック氏はバルト諸国の外相とともに記者会見に臨み、夏の終わりまでに石炭の輸入を停止すると改めて述べた。ガスの輸入については、より長い期間をかけて停止するという。
ドイツ経済省の報道官はCNNの取材に対し、ロシアからのエネルギー輸入について、分野ごと、段階ごとに独立を実現させたいとし、ロシア産の原油については、年末までに独立できるとの見通しを示した。
ドイツのショルツ首相は今月に入り、ドイツが今年、輸入を終えることは可能だと信じているとしつつ、ロシア産のガスを断ち切るには、より長い時間がかかるとの見方を示していた。