「ここを離れられない」、攻撃受ける村に残る決意固める住民 ドンバス地方
(CNN) ウクライナ東部ドンバス地方の村カミシェバッハで、ガリナ・ニコラエウナさんは自宅の残がいの中で泣いていた。2日前に自宅とガレージがロシア軍の砲撃を受け、住めなくなっていた。
それでもニコラエウナさんと夫はここを離れることを拒んでいる。
多くの住民と同様、2人には他に行く場所も、生計を立てる手段もないとニコラエウナさんは語る。ウクライナ側が完全に掌握する最も近い町バーフムトに行くには300ドル(約3万9000円)かかると言われたという。
「我々には1リットルのガソリンもない。家もない」「このために一生働いてきたのに」とニコラエウナさんは泣き崩れた。
ルハンスク州ポパスナ郊外にあるこの村は、ここ数日間激しい攻撃を受け、住民は基本的なサービスから完全に切り離されている。壊れた建物の前にはバケツや飼い葉おけが並び、雨水を集めている様子が見られる。