米、ドイツでウクライナ軍への追加訓練を開始 砲門操作など
(CNN) 米国防総省は30日までに、ドイツにある米軍施設でウクライナ軍に対する砲門操作などに関する追加の訓練を開始したことを明らかにした。
ウクライナ軍のための最初の砲門訓練は以前に別の場所で実施済みとされ、ドイツでの追加訓練はこれを補うものとなる。
米国防総省のカービー報道官は記者団に、ドイツでは米国が最近発表したウクライナ向けの軍事支援の中に盛り込まれていたレーダーシステムや装甲車両に関する訓練も含まれると述べた。
ドイツの米軍施設は米国がウクライナ国外でウクライナ軍を訓練するために使っている約3カ所のうちの一つと説明。ただ、ほかの2カ所の場所は明らかにしないとした。
カービー報道官によると、米軍によるウクライナ軍の訓練の大半はフロリダ州の州兵が担う。同州の州兵は今年2月、ロシアによるウクライナ軍事侵攻が起きる前にウクライナ軍の訓練に当たり、その後、同国を離れていたという。
これら州兵とウクライナ軍兵士の間には一緒に暮らし、働いたことから強い絆が築かれたとも述べた。
一方、米国防総省高官は29日、米国が発表した軍事支援の対象となっている兵器や装備品を積んだ12便以上の輸送便が24時間内に欧州内に着陸し、その後、ウクライナへ運ばれる見通しを示した。
これら輸送便は榴弾(りゅうだん)砲、155ミリ榴弾砲の砲弾の追加分、攻撃型ドローン「フェニックスゴースト」やレーダーの一部などを積載しているとした。155ミリ榴弾砲の砲弾については過去24時間、ウクライナ内への到着が続いているとも述べた。