英エリザベス女王、議会開会式を欠席 「歩行に支障」
(CNN) 英王室は9日、エリザベス女王(96)が健康上の問題により、10日の議会開会式を欠席すると発表した。
英議会の会期冒頭では、女王が政府の施政方針演説を読み上げるのが伝統になっている。女王にとって最も重要な象徴的役割のひとつとされる。
発表によると、女王は一時的に歩行に支障をきたす状態が続いているため、医師と相談のうえ、不本意ながら欠席を決めたという。演説は長男であるチャールズ皇太子が代読し、皇太子の長男ウィリアム王子も同席する。
王室の情報筋がCNNに語ったところによると、女王欠席の決定は9日に下された。
エリザベス女王が過去に議会開会式を欠席したのは、次男アンドルー王子と三男エドワード王子を妊娠していた1959年、63年の2回だけだ。
情報筋によると、歩行障害の詳細は不明だが、昨年秋から続く症状とみられる。女王は昨年10月に一晩入院し、しばらく公務を休んだ。また最近、今年2月の新型コロナウイルス感染後に激しい体力消耗を感じたと話していた。