ロシア船、クリミア半島でウクライナの穀物を積み込みか 衛星画像
(CNN) ロシアによるウクライナの穀物の略奪が加速しているとみられることが、クリミア半島のセバストポリ港を捉えた新たな衛星画像から明らかになった。
一連の画像には、ロシア船籍のばら積み貨物船2隻が港に停泊し、盗まれたウクライナの穀物とみられるものを積み込む様子が写っている。ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアがウクライナの食物を盗み、その売却を試みていると批判している。
新たな衛星画像は米マクサー・テクノロジーズの衛星が今月19日と21日に撮影したもの。「マトロス・ポジニッチ」と「マトロス・コシュカ」の2隻が穀物サイロとみられる建物の隣に停泊しており、ベルトコンベアから露天式の船倉に穀物が流れ込むのが見える。
船舶追跡サイト「マリントラフィック」によると、2隻はすでに出港した。マトロス・ポジニッチは現在エーゲ海を航行中で、レバノンの首都ベイルートに向かっていると主張。マトロス・コシュカはまだ黒海を航行中だという。