EU、ロシア産石油の部分禁輸で合意

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EUはロシア産エネルギーの最大の買い手だ。画像はロシア石油大手ロスネフチが過半数の権益を持つドイツ・シュベートのPCK製油所/Hannibal Hanschke/Getty Images/File

EUはロシア産エネルギーの最大の買い手だ。画像はロシア石油大手ロスネフチが過半数の権益を持つドイツ・シュベートのPCK製油所/Hannibal Hanschke/Getty Images/File

(CNN) 欧州連合(EU)首脳会議のミシェル常任議長(大統領に相当)は30日夕、EUがロシア産石油の部分的な禁輸で合意したことを明らかにした。

ミシェル氏はツイッターで「ロシアからの石油輸入の3分の2以上が直ちに対象となる。ロシアの戦争機構の大きな資金源を断つ」と表明した。

ミシェル氏の発表に先立ち、EU首脳は同日ブリュッセルで、第6弾の対ロシア制裁について協議する臨時首脳会議に出席していた。

ミシェル氏は第6弾制裁に含まれる他の措置として、ロシア銀行最大手ズベルバンクの「国際銀行間通信協会(SWIFT<スウィフト>)」からの排除、ロシア国営放送3局の禁止、ウクライナで戦争犯罪に関与した個人への制裁を挙げている。

EU首脳は31日にもブリュッセルで会合を開き、ロシアのウクライナ侵攻に対するEUの対応について話し合う予定。

当局者は1カ月前、EUの第6弾制裁の一環として、ロシア産石油の禁止で米国などと足並みをそろえることを提案した。だが、パイプライン経由のロシア産原油に大きく依存するハンガリーのような一部の国の抵抗で合意に至っていなかった。

EUはロシア産エネルギーの最大の買い手で、EU統計局(ユーロスタット)によると、ロシア産原油は2021年のEUの輸入の27%を占める。国際エネルギー機関(IEA)によると、これは1日当たり約240万バレルに相当し、約35%がパイプラインでEUに輸送されたという。

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