ゼレンスキー氏、「ドンバスの運命が決まろうとしている」 東部で激戦続く
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、同国東部の都市セベロドネツクが「ドンバスでの衝突の中心地」となっている状況に変わりはないとの認識を示した。
ゼレンスキー氏は「非常に激しい戦いになっている。とても難しい状況だ」と指摘。「おそらくこの戦争を通じて最も困難な戦いの一つになるだろう。この方面を守る全ての人に感謝する。多くの点で、ドンバスの運命がここで決まろうとしている」との見方を示した。
また、「占領者」がドネツク、ルハンスク、ヘルソン、メリトポリ、クリミア半島、ジョージアの一部といった全占領地のサッカークラブを集めて疑似チャンピオンシップを作る計画を発表したことにも言及した。
ゼレンスキー氏はこの決定をウクライナ国民に対する「愚弄(ぐろう)」と形容。ウクライナに復帰しない限り、これらの街に普通の暮らしが戻り、再び平和で安全な世界に開かれた場所になることはないと強調している。
ゼレンスキー氏はこのほか、ポーランドのドゥダ大統領とスロバキアのチャプトバ大統領が「ウクライナの欧州的視点」への支持を訴えるため共同で欧州歴訪を始めたことに謝意を表明した。
8日の非公開イベントで世界の大手投資ファンドの代表者に向けて演説し、ウクライナへの投資を呼び掛けたことも明らかにした。