ウクライナ軍、激戦地ドネツク州で約45%を掌握
(CNN) ウクライナ戦況の今後も占うとされる激戦地となっている東部ドネツク州のキリレンコ知事は22日、州内でのウクライナ軍の掌握地域は約45%になっていることを明らかにした。
ラジオ局の取材に応じ、これら地域では交戦が今なお続いているとした。
また、ウクライナ軍の制圧地域内にある計112の都市や村落では4月からガス供給がなく、現在は停電にも襲われているとも述べた。これら地域の生活環境などは非常に困難となっていると認めた。
同州内の残る55%の地域は完全に破壊され、占領者の支配下にあると指摘した。
知事は、州外に逃れていない住民は通常、前線地帯に沿ってある退避所にとどまり、人道支援物資や食料を入手していると説明。ただ、この受け取りも極めて激しい砲撃や空爆が原因で非常に危険な状況になっているとした。住民は絶えず、逃避を促されているともした。
破壊の度合いが激しい同州アウディーイウカ市では砲撃の被害を避けられた建物はないとも断言。同市に現在も残っている民間人は約2000人とも明かした。
キリレンコ氏によると、ロシア軍は22日、ドネツク州で住民4人を殺害し、5人を負傷させた。