コンテナの有毒ガス漏出 12人死亡、数百人負傷 ヨルダン
(CNN) ヨルダンの港湾都市アカバの港で、コンテナから有毒ガスが漏れ出して少なくとも12人が死亡、260人が負傷した。公衆安全当局が27日に明らかにした。
国営テレビが放送した付近の防犯カメラの映像には、クレーンで運ばれていたコンテナが落下して、黄色いガス状の物質が船上や港湾内に噴出する様子が映っている。現場にいた人たちは走って逃げていた。
現場には危険物処理の専門班が派遣され、一帯は封鎖された。
負傷者は近くの病院に搬送されているが、治療に当たる病院は満員状態になり、当局は臨時の医療施設を開設すると表明した。
国営テレビは防護服姿で現場に出動した処理班の様子を放送。空からの避難を支援するために航空機も派遣された。
当局はアカバの住民に対し、自宅の窓を閉めて外出を控えるよう呼びかけている。
紅海に面したアカバは観光地としても人気があり、観光客の間でも不安が高まっている。しかし観光局長は声明を発表し、風が弱いことから今のところガス漏出の影響は限られていると説明した。