女児死亡で宗教集団の12人起訴、医療受けさせず殺人罪 豪
(CNN) オーストラリア東部クイーンズランド州で今年1月に8歳の女児が病死した際、必要な医療を受けさせなかったとして、宗教集団のメンバー12人が殺人罪に問われている。州警察が5日に発表した。
女児は1月7日、同州南部レンジビルの自宅で死亡した。亡くなるまでの約6日間、医療措置を与えられなかったとされる。救急隊に通報が入ったのは翌8日の午後5時半ごろだった。
女児の母親(47)と父親(50)は1月に殺人やせっかんの罪で起訴されていた。
新たに起訴されたのは19~65歳の12人で、女児が死に至るまで全員がその場にいた。女児に基礎疾患があることを知りながら、医療の助けを求めなかったという。
女児の姉は16歳の時、この集団から脱退したという。CNN提携局とのインタビューで、自身が育った家庭環境を「一線を越えてはいけなかった」と表現し、「私たちは神の癒やしを信じて医者には行かず、外の世界に助けを求めることは一切なかった」と話した。
被告らは身柄を拘束されていて、6日に出廷する予定。地元当局者が同局に語ったところによると、警察はこの6カ月間、「前例のない」規模の捜査を展開してきたという。