米欧のロシア制裁は失敗と断言 ブラジル大統領
(CNN) ブラジルのボルソナーロ大統領は9日までに、国家の主権にかかわる問題ではロシア政府は盟友であるとし、西側諸国がロシアに対して打ち出している経済制裁はウクライナでの行動を阻止出来ていないとの見方を示した。
首都ブラジリアでの支持者との会合で述べた。ボルソナーロ氏は今年2月、ロシアがウクライナ侵攻に踏み切る1週間前にプーチン大統領と会ってもいた。
ボルソナーロ大統領は「米欧諸国による経済制裁は失敗した」とも断言。自らについては「バランスを取る」立場と評し、プーチン氏とは農業用肥料の貿易問題に加え、世界的な食糧安保やアマゾン地域の主権の問題を話し合ったと主張した。
米連邦議会は、ロシアとブラジルの関係について懸念を抱いてもいる。2023会計年度(22年10月~23年9月)の中の国防予算の編成に絡んで米国務省に対し、ロシア政府とブラジル、アルゼンチン両国の相互関係の現状を詳細に説明するよう求めてもいた。