ゼレンスキー氏、検事総長と保安局長官を停職処分 指導力を疑問視
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領が政府内の2人の重要人物を停職処分にした。大統領は2人の指導力を疑問視するとともに、2人の部下らによる反逆行為やロシアへの加担を非難した。
現在、今回停職処分が下されたベネディクトワ検事総長と、大統領の長年の友人であるバカノフ保安局(SBU)長官に対する捜査が行われており、2人は一時的に他の者と交代させられている。
ゼレンスキー大統領は17日、毎晩行っているビデオ演説で2人を解任したかのような発言を行ったが、アンドリー・スミルノフ大統領府副長官は18日、2人が受けたのはあくまで停職処分で、捜査の結果によって大統領が2人の解任決議案を議会に提出するかどうかを決めると述べた。
大統領は17日の演説で、現在、検察庁などの捜査機関の職員らによる反逆行為やロシアとの協力に関して651件の刑事訴訟手続きが進行しており、特に検察庁と保安局の職員60人あまりがロシア支配地域にとどまり、ウクライナに対する活動を行っているとし、検察庁と保安局のトップの指導力を疑問視した。
ゼレンスキー大統領は18日、停職処分の2人の暫定的な後任を指名。SBU長官代行にはマリウク第1次官を起用し、検事総長代行にはオレクシー・シモネンコ検事次長を指名した。