中絶禁止のフィリピン、危険な代替手段に頼らざるを得ない女性たち

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建物の側面に貼られた中絶反対のポスター=フィリピン・マニラ/Thierry Falise/LightRocket/Getty Images

建物の側面に貼られた中絶反対のポスター=フィリピン・マニラ/Thierry Falise/LightRocket/Getty Images

パディラ氏によると、中絶を行った女性の大半は貧しい家庭の出身で、その多くが25歳未満だという。法的なサービスが受けられない女性たちは、助産師、神霊治療家、訓練を受けていない医師らが仮設診療所で行う危険な地下中絶手術に頼ることが多い、とパディラ氏は指摘する。

フィリピンの首都マニラの高層ビルとスラム街/Alexpunker/iStockphoto/Getty Images/FILE
フィリピンの首都マニラの高層ビルとスラム街/Alexpunker/iStockphoto/Getty Images/FILE

中絶法に反対する人々は、フィリピンは今こそ、中絶法の「非人道的な規定」を削除し、女性たちの命を救うために中絶を非犯罪化すべきだと主張する。

フィリピンのマルコス大統領は、まだ大統領候補だった今年1月上旬に行われたインタビューで、レイプや近親相姦などの「深刻なケース」に限り、妊娠中絶を合法化する意向を示した。

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