ロシア外相、米との囚人交換協議の用意あり 米バスケ選手有罪の翌日
(CNN) ロシアのラブロフ外相は5日、両国が合意した外交ルートを通じて米国と囚人交換について協議する用意があると明らかにした。ロシア国営RIAノーボスチ通信が伝えた。
報道によると、ラブロフ氏はカンボジアの首都プノンペンでの記者会見で、囚人交換の問題についてはプーチン大統領とバイデン米大統領が合意した特定のルートが存在すると説明。公にどのような発言がなされようと、このルートは有効であり続けると指摘した。
「この件について協議する用意があるが、協議は両首脳が合意した枠組みを通じて行う」とも述べた。
前日には、ロシアに意図的に薬物を持ち込んだとして、米女子プロバスケットボールのブリトニー・グライナー選手に禁錮9年の有罪判決が言い渡されていた。この事件を巡っては、ロシアのウクライナとの戦争でグライナー選手が政治的な駒として使われているとの懸念の声が上がっている。
グライナー選手は公判で、モスクワの空港で1グラム以下の大麻オイルを所持していた罪を認めた。ロシアの厳格な薬物法については認識しており、大麻を持ち込む意図はなかったが、急いでいて「追い込まれながら荷物を詰めていた」と証言した。