イスラエル軍、ガザへの空爆2日目 死者に5歳児も
エルサレム/ガザ(CNN) イスラエル軍は6日夜、5日に続いてパレスチナ自治区ガザ地区の武装組織「イスラム聖戦」への空爆を実施した。
パレスチナ保健省は、5日午後からのイスラエル軍の攻撃で、同日犠牲となった5歳の女児や23歳と79歳の女性を含む計24人が死亡、200人あまりが負傷したと発表した。
これに対してイスラエル軍は、死者のほとんどが戦闘員だったと主張している。
またパレスチナ保健省の報道官はCNNに、ガザ北部ジャバリヤで爆発が起きて子ども4人を含む計7人が死亡したと語り、イスラエルの空爆による爆発との見方を示した。
一方、イスラエル政府の閣僚はテレビ会見で、当時ジャバリヤは攻撃していなかったと主張。イスラエル軍はその後、武装組織側がロケット砲の発射に失敗して爆発が起きたとする声明を出した。
イスラム聖戦はガザとの境界に近いイスラエル側の町などに対し、ロケット砲による攻撃を繰り返している。中には長距離砲もあり、6日には境界から約70キロ離れた町でも警報音が聞こえた。
イスラエル軍は6日夜、ガザから発射された計450発あまりのロケット弾や迫撃砲弾のうち、3割近くがガザ地区内に着弾したと述べた。
残りの大半はイスラエル軍の対空防衛システム「鉄のドーム」で迎撃したが、南部スデロットでは高層アパートにロケット弾が命中。また軍によると、ガザ境界のフェンス付近で爆発した迫撃砲弾により、兵士2人が軽傷を負った。
国連は双方に事態の沈静化を呼び掛けている。
パレスチナ保健当局者はCNNに、現地では医薬品が不足し、燃料供給が止まったことによる停電で病院にも影響が出ていると訴えた。